ドイツ銀行問題
ドイツ銀行に対する破綻リスク、いろいろな報道があります。
安心である、危険だ、双方出ていますが、投資家として、リスクを見る側からして、
破綻リスクを心配しておくべきでしょう。
メルケル首相は、この頃影が薄くなりつつありますが、
かねてから、各国での銀行破綻についての、国の救済に批判的だった人。
今回のドイツ銀行問題についても、国の救済を否定するコメントを、驚くべきことに、既に出している。
既にわかっていることは、リーマンと同じような問題で、米国から140億ドル、1兆6千億円程度でしょうか、
制裁金を課される見込みであり、巨大銀行であるドイツ銀行であっても、相当なダメージ、納付することが困難な額とみられる。
その他に、ドイツ企業、主に自動車産業などの対中国進出に伴う融資が膨らんでいる、デリバティブの残高が大きい、など
実にリスクにつながる話題が多い。
リーマンショックの破綻負債は≒70兆円と言われていますが、ドイツ銀行は260兆円とも言われております。
当然ながら、破綻となれば、最後の最後は国が救済するしかない規模ですし、国際機関の支援も不可避でしょう。
今、ABCD危機、ということが言われておりますが、
A:アメリカ大統領にトランプ氏がなってしまうリスク
B:ブリティッシュのEU離脱に伴うもろもろの混乱
C:言わずと知れたチャイナの破綻リスク、これは国家と経済と両方でしょう。
D:最後がドイツ銀行の破綻リスク
この4つはいずれも不安定なままと思います。トランプ氏の大統領就任は、かなり厳しくなってきた風向きではあります。
イギリスも、メイ首相によって、異なる方向へのリーダーシップはありえるでしょうし、一部は現実化しています。
チャイナはもはや説明もいらないでしょうが、南シナ海又は尖閣諸島において、武力行使を行う可能性が懸念され、
米中衝突の可能性が徐々に濃厚とも言われます。
投資家にとっては、外国人投資家の行動によって、市場が左右されますので、難しい局面が当面続きそうです。