季節と税務調査
- 久川秀則
- 2016年10月31日
- 読了時間: 1分
税務署の仕事は、事務年度と言いますが、7月から6月というサイクルで動いています。
7月10日は、定期人事異動もあり、そうしたスケジュールとも連動しています。
税務調査もこのスケジュールの中で進められていきますが、
7月から着手する税務調査は、最悪でも12月末で、越年せずに処理することを目指しており、
12月時点で、次回の人事異動に向けた、実績評価の基礎数字ともなり、
7月から着手される税務調査の事案は、調査官にとって、大変に気合が入ったものになります。
逆に年が明けてから、4月くらいからの着手事案は、そうではない位置づけである、といえるでしょう。
税務署は、所得税の確定申告シーズンが2月3月にあり、その時期はどうしても、税務調査も進まず、
税務署によっては、確定申告事務の応援に駆り出されることもあり、
税務調査に集中できる環境にない。そんな時期に、ものすごく結果を施行した着手はできないですよね。
季節からも、税務職員の営みがわかる、大変日本らしいと思います。
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